月落ちて天を離れず
「水流元入海 月落不離天」
(みずながれてもとうみにいり つきおちててんをはなれず)
この句は明本禅師と一僧の問答の一節だそうです。
一僧 『何れの処にかさらに生死去来の跡を求めん。何れの処より来るや』
明本 『水流れてもと海に入る』
一僧 『死何れの処に向かって去るや』
明本 『月落ちて天を離れず』
昨日、父の葬儀にて菩提寺の和尚様が唱えてくださいました。
父にとっても、私にとっても大きな慰めであり、救いの言葉です。
そして、私のこれからの道標ともなりました。
どんな時であっても、けして天を離れてはいないことを心に刻みながら歩もうと思います。
私の旧姓に月の字、名前には海の意味の字があるため、ことさら心に響きました。
昨日は満月だったようです。